






ルドルフ・ヴォルラフ(1933〜1969)はチェコスロバキア時代に活躍した芸術家。だが実質的に活動した期間は10年にも満たない。1952年にプラハの美術アカデミーに入学し、ガラス工房で学ぶ。在学中に兵役に従事し、卒業したのは1961年であった。1966年になるとヴォルラフは自身のスタイルを確立し、本格的に芸術家としてのスタートを切るのだが、1969年に不幸な事故で早逝してしまう。奇しくもこの年は「プラハの春」の年であった。ヴォルラフの芸術的感性が集約された作品はこの3年間に制作されている。ヴォルラフは1960年代以降におけるチェコ美術の開花を語る上で本来重要な立ち位置にいるはずだが、長らく忘れ去れており、近年になってようやく注目され始めた。
本書は2014年にプラハ国立美術館で開催されたヴォルラフの展示「不安な色彩」展に合わせて刊行されたカタログで、1966〜1969年に制作された絵画などドローイング作品を紹介する。
アメリカのポップアートと呼応するような、鮮やかな色彩が目を惹く。だがその不定形なフォルムはどこか不安げな様相を呈しており、まるで激動のチェコの時代を想起させるようだ。
ハードカバー
168ページ、236×196mm
言語:チェコ語
発行年:2014年
出版:Studio JB
状態:新品
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