





ルドミラ・パドルトヴァー(Ludmila Padrtová、1931〜2016)は1950年代半ばから抽象絵画を描き始めたが、当時も現在もその存在が認知されることはほとんどなかった。彼女はヴラディミール・ボウドニーク(Vladimir Boudník、1924〜1968)と共にチェコスロバキアで抽象芸術に取り組んだ最初の人物の一人であったが、彼女は自分の作品をほとんど展示せず、また多くを処分してしまったため、長らく忘れ去られていた。ボウドニークよりも抽象芸術に精通し優れた作品を残したが、彼女が女性であることから、芸術家や批評家、さらには友人たちからもその才能は見過ごされていたという。現在パドルトヴァーは1950年代のチェコ・スロバキアにおける抽象芸術の先駆者として再評価が進んでいる。パドルトヴァーは1950年代に多くの作品を残したものの、その後芸術活動に取り組むことは少なくなり、再び筆を取ったのは2016年前後の数年間だけであった。ただ例外として1980年代には写真に取り組んでおり、自然をモチーフとした抽象的な構成の作品を撮影している。本書は、カルロヴィ・ヴァリ、コリーン、チェスケー・ブジェヨヴィツェにて開催されたルドミラ・パドルトヴァー展に併せて刊行されたカタログである。忘れ去られたチェコの抽象芸術家ルドミラ・パドルトヴァーの全貌を明らかにする初の著書であり、彼女の絵画、ドローイング、写真作品などを包括的に紹介している。
ハードカバー
222ページ、240×263mm(横×縦)
言語:チェコ語、英語
刊行年:2020年
出版:Retro Gallery
状態:新品
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