





ポーランドのアーティスト、アンナ・オストヤ(1978〜)とアメリカの詩人、ベン・ラーナー(1979〜)とのコラボレーションによって生まれた一冊。2015年にラーナーは"The Polish Rider"と題された短編小説を書き上げる。この物語は、オストヤがウーバータクシーの後部座席にキャンバスを置き忘れたことから始まり、画家は行方不明になった自身の絵を探し回る。語り手たるラーナーは「文章によって失われた絵画を取り戻す」ことを空想しながら、言語が視覚に代わる可能性を模索している。作中に登場するオストヤの絵画はラーナーによる創作なのだが、後に雑誌に掲載されたこの短編を読んだオストヤ本人がフィクションの絵画を小説のイメージのまま実際に制作した。こうしてメディアを飛び越えた不思議なコラボレーションから生まれたのが本書"The Polish Rider"である。ラーナーの文章とオストヤの作品が交互に折り重なる構成となっており、テキストのイメージと視覚に映るビジュアルとの境界線を彷徨うような、奇妙な体験を促している。
ハードカバー
80ページ、230×310mm(横×縦)
言語:英語
刊行年:2018年
出版:MACK Books
状態:新品
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