アレックス・カッツ(1927〜)はニューヨーク・ブルックリン生まれのアーティスト。抽象表現主義とポップアートが隆盛した20世紀アメリカのアートシーンの中で、独自のスタイルの具象画を志向した。平面的な画面に明るい色彩を施したポートレート、アルミや木製のパネルを用いて制作するカットアウト、「環境画」と形容される巨大な風景画、それまでの作風から一変した暗く静的な「夜の絵」シリーズ、そして近年ではiPhoneで撮影した写真を素材にしたコラージュなど、様々な手法を用いて型にとらわれない作品制作を行なっている。
本書は、カッツが長年取り組んできた舞台やダンスに関わる仕事に焦点を当てた一冊である。カッツは振付師のポール・テイラーと親交を結び、彼のために舞台セットや衣装デザインを手がけた。以来、カッツのポートレートには度々ダンサーが登場している。本書では、1960年代〜1980年代における、カッツが手がけた舞台セットと衣装デザインのスケッチ、当時のダンサーたちと舞台上の写真を掲載し、カッツと舞台の関係性を紐解く。また巻末には2022年に描かれた最新作を含む、ダンサーをモチーフとしたカッツのポートレートも収録。色鮮やかなスピンが付属する、印象的な装丁デザインにも注目の一冊である。
ハードカバー
432ページ、206×255mm(横×縦)
言語:英語
刊行年:2022年
出版:Rizzoli Electa
状態:新品
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