アンナ・カッセル（1860〜1937）はスウェーデンの画家。1896年、ヒルマ・アフ・クリントらと共に「5人」（De Fem）という心霊主義サークルを結成した。彼女たちは定期的に交霊会を催し、「高次の師」（Höga Mästare）と呼ばれる霊的存在からメッセージを受け取り、それをノートに記録した。交霊会は、「薔薇十字会」のシンボルを配した祭壇のある部屋で行われた。こうした秘教的な儀式を通じて、カッセルとアフ・クリントは独自の抽象芸術を創造していった。1907年に「5人」が解散した後も、カッセルはアフ・クリントと深い親交を続け、共に連作『神殿のための絵画』の制作に取り組んだ。 本書は、美術史の陰に隠れてきた女性画家アンナ・カッセルに光を当てた、初の包括的な作品集である。『無題』シリーズのスピリチュアルな作品には具体的なタイトルは付けられておらず、代わりに無機質な番号が振られている。その神秘的な絵画を網羅的に紹介しながら、風景画や人物画のスケッチなども収録されている。後半のエッセイでは、アンナ・カッセルとヒルマ・アフ・クリントとの関係性をより深掘りし、『神殿のための絵画』がこれまでヒルマ・アフ・クリント個人の作品と考えられてきたが、実際には彼女だけでなく、カッセルをはじめとする友人たちとの共作であった可能性を示唆している。 【詳細】 ハードカバー / 220ページ / 247×315mm（横×縦） / 言語：英語 / 刊行年：2023年 / 出版：Bokförlaget Stolpe / 図版：240点 / ISBN：9789189425828 / 状態：新品 【お届けについて】 ご入金確認後3営業日以内にヤマト運輸で発送いたします。営業日15:00までのご注文は最短当日での発送が可能です。土日祝日は発送をお休みさせていただいております。 北海道や沖縄、その他の離島地域にはご指定の日時にお届けできない場合がございます。 発送が完了しましたらメールにて通知いたします。 【注意事項】 弊店でお取り扱いしている書籍は海外より直輸入しているため、輸送の際に微小な傷や角潰れが発生する場合がございます。あらかじめご了承ください。 ご注文後のキャンセルは原則不可とさせていただいております。 お客様都合（イメージとの相違、注文を間違えた等）による返品はご遠慮いただいております。特別な事情がございましたら弊店までお問い合わせください。なお返品にかかる送料はお客様ご負担となります。 お届けした商品が注文内容と異なる、または書籍に著しい破損やページの破れ、落丁・乱丁等がある場合は、弊店責任となります。返品・交換にかかる送料は弊店が負担いたします。 書籍の詳細（図版の点数や大きさ、特定の作品の収録の有無など）について、ご質問があればお気軽にお問い合わせください。