近代都市の夜明けを見つめた、熱きドイツ印象派の魂。
本書は、ポツダムのミュージアム・バルベリーニとバーデン=バーデンのミュージアム・フリーダー・ブルダで開催された巡回展の図録である。
ドイツ印象派の中心人物であるマックス・リーバーマン(1847〜1935)を軸に、1880年代から1930年代にかけてのドイツ印象派の全体像を辿る。
リーバーマンは画家であるとともに、ベルリン分離派の会長としてフランス近代絵画のドイツへの受容を牽引したコレクターでもあった。本書ではリーバーマンのこうした多面的な役割に焦点を当てる。
マックス・スレーフォークト、ロヴィス・コリント、フリッツ・フォン・ウーデといったドイツ絵画の主要作家が並ぶほか、これまで見過ごされてきた画家にも光を当てている。ゴットハルト・キュール、マリア・スラヴォナ、レッサー・ユリィ、ドーラ・ヒッツ、ザビーネ・レプシウス。中でもスラヴォナ、ヒッツ、レプシウスらはドイツ帝国という保守的な環境のなかで制作を続けた女性作家であった。彼女たちの再評価も本書の重要な視点のひとつだ。
研究エッセイは5本。フランスとドイツの芸術的交流、フランス美術の受容を後押ししたユダヤ人パトロンの役割、そしてナチス政権台頭のなかでリーベルマンが置かれた状況まで、歴史的文脈を丁寧に掘り起こしている。
オルセー美術館、ティッセン=ボルネミッサ、ベルヴェデーレなど60以上の国際コレクションから110点以上を収録。ドイツ印象派を、国際的な視点から見渡す一冊。
【詳細】
ハードカバー / 288ページ / 240×288mm(横×縦) / 言語:英語 / 刊行年:2026年 / 出版:Prestel / ISBN:9783791376257 / 図版:237点 / 状態:新品
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