ルイス・バラガン(Luis Barragán、1902〜1988)は、メキシコを代表する建築家。本書が取り上げるのは、彼が自邸の居間に置いていた一台の書見台に並べていた、雑誌や書籍などから切り抜いた図版や印刷物の数々である。
バラガンは、写真や印刷物などを参照用の資料として集め、時々書見台の上に並べ替えていた。何かを加え、何かを外す。その絶えず変化する組み合わせには、バラガン自身が何を見、惹かれ、制作の手がかりとしていたのかが如実に表れている。
このアートブックは体系的に整理されたアーカイブではない。掲載の図像は、あくまで個人的に使われていた資料である。集積された170点の図像は、バラガンの関心を知るための貴重な手がかりとなっている。そこには、個人的な交友関係、建築家として受けた影響、繰り返し惹かれていた形やモチーフが混在している。
本書は、ロヘル・ウィレムスとマーク・マンダースによるプロジェクトとして制作された。二人は2011年にバラガン邸を訪れ、残されていた図像を一点ずつ撮影。その記録をもとに、建築家が日々目にしていた資料の集積を一冊にまとめている。
建築を見るのではなく、建築家が何を見ていたのかを辿る。バラガンの制作の背景にあった視覚資料に直接アクセスするという、建築書としては変わった趣の一冊である。
【詳細】
ソフトカバー / 80ページ / 210×280mm(横×縦) / 言語:英語 / 出版:Roma Publications / 図版:カラー / ISBN: 9789464460711 / 状態:新品
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