アンドリュー・ワイエス(1917〜2009)は20世紀のアメリカ具象絵画を代表する芸術家。ワイエスは出身地であるペンシルバニア州チャズ・フォードと別荘のあるメイン州の海岸地方を往復しながら生活し、彼の作品のほとんどがその地で描かれている。ワイエスの代表作『クリスティーナの世界』(1948年)のモデルとなったメイン州の「オルソンハウス」は、現在アメリカ合衆国国定歴史建造物として一般に公開されている。
本書は、ワイエスが晩年に描いた「スノーヒル」(1989年)に焦点を当てた解説書である。この絵は、カーナー牧場の雪景色を描いた楽しげで牧歌的な作品に見えるが、ミステリアスな要素が随所に散りばめられている。真ん中のモニュメントを囲って踊る少年少女たちは、これまでのワイエスの作品に登場した人物たちであり、描かれた年代もそれぞれ異なる。本書ではそれぞれの人物が描かれた作品を順に引用しながら、その制作背景と、作品に秘められた謎を紐解いていく。現実と虚構が交錯し、詩的で霊感に満ちたワイエスの絵画に対する理解を一層深める優れた論考となっている。
ハードカバー
56ページ、235×273mm(横×縦)
言語:英語
刊行年:2017年
出版:Rizzoli Electa
状態:新品
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