本書は、映画が未知の娯楽から20世紀で最も強力な芸術形式へと進化した過程を追う。19世紀のパリの視覚文化の文脈に映画を配置し、ポスターや絵画、撮影所の記録写真、映画のスチルを収集し、消費の場としてのパリを思い起こさせ、映画黎明期の技術と美術の関係を示し、映画製作の地域的および世界的な空間を強調する。さらに、19世紀の視覚文化において、映画が真に近代的なメディアとして生み出され、熱心な観客を持つことになった要因を検討する。フランス文化が消費を通じて民主化されたという確信に沿って、映画はフランスの文化的および政治的権威に関する仮定を裏付けた。この考えは、フランス国外にも広く普及した。本書で紹介されているのは、ジャン・ベロー、シャルル・マルヴィル、ジュール・シェレ、リュミエール兄弟によるパリのイメージ、ロイ・フラー、エミール・レイノー、ジョルジュ・メリエスの技術的実験、カミーユ・ピサロの屋外観察、ジャン＝レオン・ジェロームの演出された虚構の世界などであり、ジョルジュ・メリエス、ゴーモン、パテのプロトタイプの映画スタジオと並べて考察できる。20世紀の幕開けにおいて、映画とは世界を取り込む手段であり、少なくともそれ以上のものでもあった。貴重な資料図版と解説を通じて、映画の起源とグローバルなメディアとしての地位を検証する。 【詳細】 ハードカバー / 192ページ / 250×295mm（横×縦） / 言語：英語 / 刊行年：2022年 / 出版：Delmonico Books/Los Angeles County Museum of Art / 図版：174点 / 状態：新品 【お届けについて】 ご入金確認後3営業日以内にヤマト運輸で発送いたします。営業日15:00までのご注文は最短当日での発送が可能です。土日祝日は発送をお休みさせていただいております。 北海道や沖縄、その他の離島地域にはご指定の日時にお届けできない場合がございます。 発送が完了しましたらメールにて通知いたします。 【注意事項】 弊店でお取り扱いしている書籍は海外より直輸入しているため、輸送の際に微小な傷や角潰れが発生する場合がございます。あらかじめご了承ください。 ご注文後のキャンセルは原則不可とさせていただいております。 お客様都合（イメージとの相違、注文を間違えた等）による返品はご遠慮いただいております。特別な事情がございましたら弊店までお問い合わせください。なお返品にかかる送料はお客様ご負担となります。 お届けした商品が注文内容と異なる、または書籍に著しい破損やページの破れ、落丁・乱丁等がある場合は、弊店責任となります。返品・交換にかかる送料は弊店が負担いたします。 書籍の詳細（図版の点数や大きさ、特定の作品の収録の有無など）について、ご質問があればお気軽にお問い合わせください。