Pissarro and Melbye – From the Danish Golden Age to the Birth of French Impressionism
フランス印象派のひとりカミーユ・ピサロが画家の道に踏み出すきっかけを作った人物がいる。デンマーク人画家フリッツ・メルビュー(1826〜1869)だ。
メルビューはヘルシンゴル生まれの海洋画家で、1849年にデンマーク領西インド諸島のセント・トーマス島に渡り、そこで若きピサロと出会った。ピサロに職業画家としての道を示し、師弟であると同時に親友でもある関係を結んだ。1852年、ふたりはともにベネズエラへ渡り、ラ・グアイラを経てカラカスに共同アトリエを構え、約2年間を過ごした。その後ピサロはセント・トーマス島へ戻り、やがてパリへ向かって、印象派の歴史に名を刻んでいく。一方のメルビューはさらなる旅を続け、北アメリカからアジアへと渡り、1869年に上海で43歳の生涯を閉じた。
ふたりの関係はその後長く美術史の周縁に置かれてきたが、数十年前、ニューヨーク州の家屋の階段下から数百点にわたる作品とスケッチが発見されたことで、状況が大きく変わった。ピサロの未知の作品とともに、ほぼ美術史から消えかけていたメルビューの仕事が新たな光を浴びることになったのだ。
本書はその発見をもとに、カリブ海からベネズエラにわたるふたりの活動の軌跡を豊富な図版で辿りながら、デンマーク黄金時代の絵画伝統がいかにしてフランス印象派の誕生へと接続したかを論じる。メルビューをピサロの最初の師として位置づけ直すこの試みは、印象派のオリジンをめぐる従来の物語に新たな章を加えるものだ。
【詳細】
ハードカバー / 240ページ / 174×245mm(横×縦) / 言語:英語 / 刊行年:2026年 / 出版:Strandberg Publishing / ISBN:9788792596536 / 状態:新品
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